誇大広告今昔13月3日
誇大広告は不滅?、競争が生む必然?。
いつの世でもはびこっているようです。
家電小売はその見本のような業界です。
以下は古典的な代表例。
新聞チラシが最大の情報源だった時代。
量販店は目を引くため目玉商品掲げる。
チラシの一番目立つ場所に。
格安なので必ず台数制限がつく。
せいぜい3台限りといった。
売れても利益にはならないがために。
個人の家電店主が朝新聞チラシを確認。
エアコンが格安で目玉商品になっている。
近くの量販店なので思い立った。
チラシ持って開店前の店頭に立つ。
開店すると売り場に直行、目玉品を所望。
すると店員は驚きの回答をした。
「申し訳ありません、すでに売り切れです。」
自分が本日最初の客なのにありえないだろう。
と返すと「実は社員が買っちゃいました。」
となんとも白々しい言い訳。
ようするに一番乗りの客でない限りバレない。
だから常習だったのかも知れない。
この頃のエアコンの標準工事は1万円台。
誇大広告の量販店も相場の工事代だった。
ところが別な某量販店は標準工事無料と広告。
本当なら他店より一万以上安くなるはず。
実態はどうかというと全然安くない。
工事代は無料でも部材の費用が請求される。
つまり工事代の名目を変えただけ。
真実知れば本当に姑息で白々しい。
そうしないと競争に勝てない?。
結局どちらも今は存在しない。
工事無料広告店は規模も小さく早々に消えた。
架空目玉商品店は埼玉西部に店舗数多かった。
しかし平成になって消えた。
ただし経営破綻と誇大広告は直接関係ない。
平成になると全国で多くの量販店が消えている。
過当競争のなれの果てのような死屍累々。
斜陽産業になって確固たる勝者がいない?。
話を戻すと価格水準は業態で決まる。
同じ業態であれば大きな差は出ない。
だからなんとか差があるように見せかける。
なんとか=誇大広告となってはびこる。